過去ログ - 酢乙女あい(15)「『乱雑解放』【ポルターガイスト】を調査しますわ」
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215:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2014/12/26(金) 21:13:25.69 ID:qMR3LDZu0
「君は今までにあの焼きそば以外にも何か美味しい物を食べてきたのかな?それと『秘伝のソース』と言うのも詳しく聞かせてくれ」

亡本には正直彼が超能力者である事等どうでもいい。
元来『食事』以外に興味を持たない男である。
自然にふる話題もそう言った方向になった。

「うん、昔『B級グルメカーニバル』ってお祭りがあってね……」

会話が続く。
しんのすけから見たら亡本が食べたあの焼きそばの味は、まだ及第点であった事にも驚いたが
そのオリジナルがあの流離の料理人『ソースのケン』の焼きそばであった事はそれ以上の驚きだった。
加えて『A級グルメ機構』の暴走を止めたのは、彼とその友人達だったのだ。
しんのすけの話す内容は、亡本には驚きの連続だった。

「とまあ、オラが食べた『美味しい物』はこんなかんじ」

「ああ、とても参考になったよ」

彼は料理の記憶を、それはそれはおいしそうに語っていた。

ブリブリ王国の宮廷料理の数々。
酢乙女財閥会長の孫娘に仕える料理人が作ったコンソメスープ。
モロダシ共和国で王子の結婚式に参列した際に食べたクザクザロ・グマ(鮪の姿焼き)。
朝から晩までの逃走劇のすえにやっと口にした焼肉。
たった今釣り上げたばかりの魚を船の上でさばいた鮮度抜群の刺身。
南海の孤島のジャングルで遭難していた時に見つけた野生のバナナ。
『A級グルメ機構』に追われ森の中で一夜を過ごす事となった日の、5人と1匹で分け合った一つのクッキー

高級料理もあったが高級とは程遠いものもあった。
しかししんのすけは全ての記憶を同列に語った。
彼にとっては皆どれも美味しかったのだろう。


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