過去ログ - 酢乙女あい(15)「『乱雑解放』【ポルターガイスト】を調査しますわ」
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356:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2015/09/28(月) 22:46:02.95 ID:Ky+kTjIV0
友人の一国の大統領としてはあまりにもアレな発言を受けて、コツバーンはアメリカの行末に不安を覚えたが、
すぐに今自分が気にする事では無いなと考えをきりかえる。

「ではあの男は……」

誰なんだと、続くはず言葉は出なかった。
男が少年の腕をとり引き寄せ、その首筋にナイフを突き付けたからだ。
反対の手には銃も持っている。
その際、瞬く間の出来事でありながら、少年は未だ自分の近くにいた令嬢を突き飛ばすことで、彼女を男から遠ざけた。

「キャッ!?」

令嬢が上げた短い悲鳴が会場中の注目を集め、他の者達も事態に気づく。
突然の事に上がる多くの人の声、驚きや恐れ等のざわめきは、しかし直ぐに切り裂かれた。

「お静かに!!」

男の声が、一発の銃声と共にパーティ会場に響き渡る。

「我々は傭兵です。名前は言えませんがさる組織からの依頼を受け、この会場に集まった方々の中から何名か誘拐させていただきたく……」

男は静まり返った会場を眺め、一息置くと再び話し出した。

「それさえ叶うのであれば、その他の方々には一切の危害は加えません。ですので仲間からの指示があるまで大人しく願います」

男が言う『何名か』とは誰なのか、誘拐してどうするのか何が目的なのか。
疑問、把握しなければならない情報は幾つも在るが、それを口にする者は居なかった。
誰もが皆、突如現れた危険人物【テロリスト】を刺激しないように口を閉ざしおとなしくしていた。
その中で唯一。おそらくは酢乙女家のSPの一人であろう、令嬢と少年の一番近くにいた黒服の一人が男に向かおうとしたが、
ブリブリ王国から王子の近衛としてついてきた来た女性軍人に止められていた。



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