過去ログ - 酢乙女あい(15)「『乱雑解放』【ポルターガイスト】を調査しますわ」
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◆aMcAOX32KD1b
[saga]
2015/11/13(金) 21:03:06.58 ID:I8zyqEal0
「……なるほど魔術結社『宵闇の出口』ですか」
情報が一通りもたらされ、ルルは自身の頭の中で整理する。
流石にここまで時間が迫っていては、酢乙女家へこの情報をそのまま伝えてもパーティの中止はできないだろう。
もうすでに世界中の名士が会場に集まっている。
おまけに情報元である彼ら『SML』その存在を酢乙女家の警備責任者が知らなければ『悪質なクレーム』と判断されかねない。
そしてSMLが秘密組織である以上、その可能性はおそらく高いだろう。
勿論「『宵闇の出口』が酢乙女邸に送り込んだのはそこの床でのびている男一人だけで問題は既に解決している」可能性もありえるが、
そうでない可能性を無視するわけにはいかない。
「クレームに思われない程度にそれとなく酢乙女家側に危険を知らせて……その上で王子の警護も……」
とは言え、あまりに物々しい警備体制は「私達は主催者側の警備を信用していません」と明言する様な物であり、酢乙女家を相手にそんなことできるわけがない。
その為今回王子についてきた近衛は自分も含めても三人(その内二人は今は会場の外に居る)だけだ。
王子の護衛、捕らえた傭兵の尋問及び監視、魔術結社が送り込んだ者が他にもいないか探す者。
SMLの二人も含めて1:2:2で分けることになるだろう。
王子の護衛に自分が、傭兵の尋問と監視に同僚達、邸内の探索をSMLの二人がするということだ。
「そうだね、拷モ……尋問はBADCOP&GOODCOPって言って二人がかりでするのが基本だし、監視役を一人だけにするのも捕虜の脱走・逃亡の危険を増やすからね」
自分の頭の中を読んだようなしんのすけの声にハッとしそちらを見ると、若者四人が集まって作戦会議していた。
「と言うわけでルル。君はあの二人を至急この部屋に連れて来てくれ」
「オラは一応、ダメ元で赤崎さん達に伝えておくゾ」
仕える主の言葉に了解を示し、しかしそれでも不安な点の確認をとる。
「かしこまりました、しかしそれでは賊が紛れているやもしれない会場で護衛が私独りとなりますが……」
「大丈―夫」
しんのすけが自分を指さし言った。
「此処に『近衛兵でも見間違える最高の影武者』がいるでしょう」
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