過去ログ - 酢乙女あい(15)「『乱雑解放』【ポルターガイスト】を調査しますわ」
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50:>>1 ◆aMcAOX32KD1b[saga]
2014/10/25(土) 21:05:32.07 ID:3o6Ncmuw0

      コックピット
テレスの座る操縦席、その前面は駆動鎧に搭載されたカメラが写す外の様子は勿論の事、
それ以外にも様々な情報を映し出す為のディスプレイになっている。
そこに浮かぶ文字列を見て、テレスは呆れていた。

(コイツ……デカい口叩いておいて、要は単なるハッタリかよ?)
                         バンク
彼女は今、学園都市の全能力者の情報が記されている『書庫』にアクセスし、眼前の白衣
の少年の正体を暴いていた。    レベル1
それによればこの少年は正真正銘の『低能力者』の様だ。
         モルモット
「できそこないの実験動物の分際で、研究者様に逆らってんじゃねぇよ!!」

テレスが叫び、大型駆動鎧の腕が白衣の少年ボーに向け発射される。
                レベル5 レールガン
テレスは当初、御坂美琴……つまり超能力者『超電磁砲』との戦闘を想定していたのだ。
故にこの大型駆動鎧もそれが可能な戦闘力を持つ。
たかが低能力者程度、簡単に排除できる雑魚でしかない。
そう思っていた。
だから、
彼女は、
テレスティーナ・木原・ライフラインは、

自身の眼の前で起こった事が信じられなかった。

「まずは、腕一本」

ボーがつぶやいた刹那。
彼に向かっていたロケットアームが上方へと弾き飛ばされた。
             モノ
「『水』って、意外と重たい物質なんだよ?」

彼が自分めがけて飛んでくる機械の拳に鞭をぶつけた瞬間、正確にはその直前に、鞭の先が膨れ上がり一辺1メートル程の立方体に変化した。
その立方体に真下から叩き上げられた腕は宙を舞い、そして重力に従い地に落ちた。
その形は原型をとどめてはいるものの、水塊とぶつかった部分は大きく凹んでいた。

「っ!?」

テレスが息を飲みディスプレイに視線を移し『書庫』の情報を確認する。

低能力『自在化鞭』【パンゴリンズタン】
射程距離   0.00m 評価F−
同時操作可能水塊数 1個 評価F−
最大操作水量 1000L 評価A

備考
塩化ナトリウム水溶液のみ操作可能

総評
水量に関してはこちらが用意した上限まで操作可能であったが
射程距離・同時操作可能水塊数共に無能力者相当
また扱える液体が限られている事からも異能力には達していないと判断する





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