過去ログ - 京太郎「清澄高校麻雀部員共」恭子「11バック?11人分受け入れるんか…」
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778: ◆kMdoUJ39Cc[saga]
2014/09/24(水) 21:24:43.95 ID:MpTJhIcp0
「和、お疲れさん」

「京太郎様…」

目元を拭う和の声が、少し震えていた。そんな和を見て苦笑しちまったのは、呼び方のせいかね。

「貫一様か、須賀君だろ? ごちゃ混ぜになってるって」

「…そうですね。ふふ、すみません」

「ったく…ほら、手貸せよ」

……どこか戸惑うように、和の手が空を彷徨う。けれどほんの数秒のことで、腕が辛くなるより遥かに早く柔らかい手が添えられる。

「それ、OKかどうか訊きに部長のとこに行くか…和? どうした?」

ジッと定まる視線は俺の手に注がれている。神妙に、独り言のように呟きながら。

「もし…………」

「うん?」

「もし、須賀君が貫一だとしたら…私に、手を差し伸べてくれますか?」

俺を見つめる目は揺らいでいない。いつものボケなら気楽なものを…仕方ねーな。

「ま、貫一とお宮みたいな関係じゃないけどさ。困ったりしたら多分差し出すと思う。まだ知り合って一年も経ってねーけど友達だしな」

「……ふふ、ありがとうございます。それじゃあ行きましょうか」

手を離し、足早に袖から下へと降りていく。なんとなく嬉しそうな声の和だけど……追い抜く瞬間の、俺を見る目が。

「…………調子狂うんだよなあ」

ボケるんじゃなくて、ああいう風になられるとさ。


ちょっとだけ、顔が熱いんだよ。



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