28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:28:49.88 ID:oVE2GZJBo
「夢。夢、か……」加蓮は何度もつぶやきました。
お父さんにもらったグッズから一つを手に取り、ストレッチをしてみました。
看護師さんからもらった言葉を思い出し、ゆっくり、数を区切りながらやりました。
「こんなことやって、アタシは……」加蓮は、自分の気持ちによりはっきりと気づいていました。
加蓮は、机に置いてある写真集を手に取り、ぱらぱらとめくりました。
あの日は開いていなかった写真集も、ところどころ折り目が付いていました。
「アイドルになれるというのなら、そりゃもちろんやってみたいよ。でも、身体が付いていかない。あのPって人は、個別のプランもあると言ってたけど、それがアタシに合うかなんて分からない。もし、キャパを超えて病院生活逆戻りになったりしたら……。それだけは避けたい!」
加蓮は、悩み続けました。
加蓮は、先ほどのお父さんの言葉を思い返しました。
「夢に挑戦できる機会、か……」加蓮は、この機会を逃した時のことを思い、胸が締め付けられるようでした。
「もう、こんなチャンスは巡ってこないかもしれない。それなら、もう一度、確かめに行こうかな」
加蓮はこう思い、再び事務所を訪れることにしました。
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