7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 21:49:06.45 ID:oVE2GZJBo
「そういえば、加蓮、あなた携帯の電源入れてないの?」と、お母さんが言いました。
「来る前に電話したけど、通じなかったわよ。こういう時には連絡するかもしれないから、電話には出られるようにしておいてね」
「うん……。気を付ける」と、加蓮はぶっきらぼうに答えました。
その後も、最近見たテレビの話や同じ病棟に入院中の患者さんについての話などを一通りしてお母さんは帰りました。
結局本について触れられることはありませんでした。
加蓮は、ホッとしたと同時にそういう状況の自分を見せてしまった罪悪感に苛まれました。
ため息をひとつ付き、本に再び手を伸ばそうとすると、役割を一切果たしていない携帯が目に入りました。
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