過去ログ - 凛「シロウ。こんな怪談を知っているかしら」
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6:awaji091[h8kei1028@ezweb.ne.jp]
2014/09/06(土) 19:28:03.52 ID:kZlyxLSN0
学校からの帰路。
何の脈絡も無くそう告げた遠坂の顔は、どこか楽しそうに見えた。
士郎「何さ、突然。時期的には季節はずれにも思えるんだけど」
凛「あら、まさかシロウ。オカルトの類が駄目って言うんじゃないでしょうね?案外可愛い所もあるじゃない」
意地悪く遠坂が笑う。
士郎「―む」
そもそも魔術師が、怪談話に興じるといういうのもおかしな話では無いだろうか。
だがそこまで言われて、男として引き下がるわけににも行かない。
士郎「…。で、なにさ、その怪談話ってのは」
凛「まあ、よく聞く話よね。在り来たりって言うか、無難って言うか」
士郎「………」
凛「"屋上の幽鬼"って言うんだけどね」
士郎「屋上…幽鬼?」
凛「クラスメートに聞いた噂話だしね。うちの学校では、単に屋上に現れたってだけ。新都では別名で呼ばれたりもしてるわよ?
  金色お化けとか、妖怪袖引きとか」
士郎「―ちょっと待て。新都ではって、そんなに有名な話のか?俺は聞いたこと無いぞ、そんなの」
凛「まあ、シロウ鈍いしね。それに、つい最近発祥した話よ。知らない人も多いんじゃない?」
さりげに不当な評価を浴びせてきた。…やや解せないが、話が長くなりそうなので水に流すことにする。
凛「でも、実質的な被害は無いのよね。この私が知らないんだもの、魔術的要因が無いのは確かなんだろうけど、このまま放置するのも
  冬木の管理者としてどうなのかしら?」
士郎「おい遠坂…。まさか、その原因を調べに、なんて言わないよな?」
どうにもよくない兆候だ。というか、何故遠坂はそんな話に興味を持ったのだろうか。
凛「フフフ。シロウ。あなた、今夜はバイト無いわよね?」
予感的中。恐らく拒否権は無いのだろう。
"あかいあくま"は、聖杯戦争後も健在だった。




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