749: ◆HyZk02P5Ec
2015/09/02(水) 00:42:50.08 ID:zJOJkoOA0
黒井「少々残念な所はあるが、まぁ良い具合に変わっては来ているようだ」
秘書「変わる、ですか?」
黒井「前のアイツは寂しさに慣れていた。何かが無くても、取り合えず帰って次の日を迎えて、仕事にそのまま向かえることが平然と出来るくらいにはな」
黒井「孤高たれと押し付けている私が言うのもおこがましい話だが、アイツは一人で居る事になんの違和感も持たない男になっていた」
黒井「幼い頃から母親は死別して居らず、父親も単身赴任で殆ど家に居なかったというから、その時からの下地はあったんだろうが……当時の私は、そんなこと気にもせず生活の場を整えていたのだ。だというのに、暇の潰し方を知らないのは二流か。ふん、勝手を言うものだと自分に呆れているさ」
秘書「しかし、社長はジュピターを結成させてそれを緩和させようとなさったのでは?」
黒井「貴様も知っているだろう。アイツが我が961プロに入ってからジュピター結成までには三年を遥かに超えているのだ。それだけじゃ根深すぎてどうにもならん」
黒井「ライバル事務所である765のアイドル達との交流を私が止めないのは」
秘書「一人で居る事が前提ともいえる彼が、高槻やよいとの接触では、珍しく「踏み込んだ」姿勢を見せたから。ですね?」
黒井「ウィ。二人の接触に私が気がついた時には、既に冬馬が家に潜り込んでいたり外食したりしていてな……今思うと止めなくて良かったと心底思う」
黒井「アイツは知り合いから預かっている子供だ。暗い方向に進めさせるわけにも行かなかった。今回のアドヴァイザーとて、同年代の存在と気安く、そして濃く接していけば改善されるだろうと見越してのことだったのだし」
黒井「結果、一人が暇だと言いに来るようになったのだから良い方向に変わっているのだろう。まぁ、うちからアドヴァイザーとして出せる人材がそう居なかったから、というのも大きな理由ではあるんだが」
秘書「結果があるのなら、問題ありませんね」
黒井「そうだな。このまま、良い様になってくれれば良いんだが………」
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