過去ログ - 大和亜季「7人が行く・ハッピーエンド」
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193: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2014/09/07(日) 20:48:22.51 ID:I5TF4tmE0
洋子「生きたかった。まだ、あの人と居たかった」

亜季「願ったでありますか」

洋子「……やっと、あの人と一緒になったけれど。長くは続かなかった」

亜季「……」

洋子「シスターが来るって、そんな話はしてた。そのうちに、あの人は跡形もなく消えてしまった……」

亜季「……」

洋子「思えばね、死にたがってたんだ。ずっと。でも、引き金を引いたのは……たぶん、私。私は彼に罪悪感を押し付けたんだ」

亜季「変えてしまったことへの、罪悪感……」

洋子「……なんで、気づかなかったんだろう。人間の私を本当に好きでいてくれる、って信じてあげられなかったんだろう」

亜季「……斉藤殿」

洋子「そして、あんなに聞かされてたのに」

亜季「……何を」

洋子「夜の世界はこんなにも孤独だって、私は知ってたのに……」

亜季「……まさか、動機は」

洋子「噂を聞いたことがあるかな。あれね、私がモデルなの」

亜季「孤独な吸血鬼の噂、そのままなのでありますか」

洋子「良くね、こことかで泣いてたから。夜のこの場所は、私達の思い出の場所だったから」

亜季「……」

洋子「そう、私の動機は、孤独、それだけ」

亜季「他に誰も噛んでいませんな」

洋子「それは大丈夫。安心して」

亜季「日が出てしまうであります。中へ」

洋子「気遣ってくれるんだ」

亜季「反省を。そして、生み出してしまった責任を取るであります」

洋子「優しくて、お節介」

亜季「そうであります。それで、いいのであります」

洋子「ごめんね、それは無理なんだ」

亜季「朝日が……」

洋子「明るいね、綺麗」



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