過去ログ - 大和亜季「7人が行く・ハッピーエンド」
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3: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2014/09/06(土) 22:12:56.57 ID:mKKnLKOo0


目を覚ましたら、夜空に浮かんだ月が私を見降ろしていました。

ここはどこだろう。

天国かな、地獄かな。

あなたのそば?それとも……

自分の頬を撫でてみる。うん、ツヤツヤ。

辺りを見回す、眠りに着く前に見た景色と同じ。学校の屋上、どこまでも見慣れた景色。

つまり。

私は天国にも地獄にも行っていない。

太陽光を浴び続けたのに。

私はもう怪我すらしていない。

そう思うと、ポロポロと涙が出てきました。

さびしい。

どうしてこんなことをしたのか。

寂しい。

わかってる。わかっています。

さみしい。

あなたが恋しい。どこまでも恋しい。

ううん、あなただけじゃない。

孤独。

私は独り。

さみしいよ。

あなたのことを思って終われたら。

それでハッピーエンドだったのに。

誰か、私を止めて。

天国にも地獄にも行けずにさまよっている、私を。

さみしいよ。

独りは寂しいよ……

……

そんな気持ちが喉の渇きにかき消されて、私は立ち上がる。

血が欲しい。

序 了



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