7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:43:38.28 ID:xO2uA2t90
爺「ははは! いままで腹が立っていたのに、
なぜかそんな気分も吹き飛んでしまったわい!」
婆「私もですよ」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:44:25.32 ID:xO2uA2t90
かぐや姫の美しさは世間に知れ渡り、かぐや姫の下には様々な縁談が舞い込んできました。
しかし、かぐや姫は誰とも結婚しようとはしません。
屋敷の周囲にたむろしていた男達も、
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:45:39.87 ID:xO2uA2t90
爺「菜々や、わしらも齢(よわい)七十を越え、いつ死んでもおかしくない。
どうかわしらの生きている間に、結婚してわしらを安心させてくれんか?」
菜々「ごめんなさい、お爺さん。私は人間ではなく、ウサミン星人なのです。
人間とは結婚できないのです」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:46:27.57 ID:xO2uA2t90
爺「おお、そうか!」
菜々「ただし結婚するのは、菜々が今から言う秘宝を持ってきてくださった方です。
どれも入手困難なものですから、そこまで労力をかけて下さった方は、
それほどまでに深い愛情を持っていると判断します」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:47:47.09 ID:xO2uA2t90
求婚者一人目。
石作(いしつくり)の皇子は、「仏の御石の鉢」を要求されました。
要領の良い彼は、天竺(インド)まで行ったと見せかけて三年間隠れ、
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:48:31.49 ID:xO2uA2t90
かぐや姫が袋を開けてみると、鉢と一緒にこんな歌が入っています。
『海山の 路に心を尽くし果て ないしの鉢の 涙流れき』
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:49:31.89 ID:xO2uA2t90
かぐや姫は、
『おく露の 光をだにも やどさましを 小倉の山にて 何もとめけむ』
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:50:19.22 ID:xO2uA2t90
うちひしがれた皇子は、鉢を屋敷の前に捨てると、
『白山に あへば光の 失するかと 鉢をすてても たのまるるかな』
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:50:51.64 ID:xO2uA2t90
偽の鉢を捨ててからも姫に言い寄ったことから、あつかましい態度のことを
『恥(鉢)を捨つ』
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:51:41.81 ID:xO2uA2t90
求婚者の二人目は、庫持(くらもち)の皇子です。
彼は蓬莱にあるという、「玉の枝」を要求されました。
しかし彼は強かな計略家であり、蓬莱などという伝説上の土地を目指そうとはしません。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/09/07(日) 01:52:59.54 ID:xO2uA2t90
かぐや姫が箱を開けてみると、玉の枝とともに文が入っています。
『いたづらに 身はなしつとも 玉の枝を 手折らでさらに 帰らざらまし』
52Res/20.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。