67: ◆2EWtVjNbB.K/[sage saga]
2014/09/14(日) 00:51:37.82 ID:LEnzb0Kio
廊下へと出て食堂への通路を二人がゆっくりと歩いて行く。
提督は後ろ手に組み、ゆったりとした足幅で。
榛名はその少し斜め後ろ、歩幅は狭いが提督と離れないように同じ速度で。
「…………」
「…………」
特にこれといった話題もあまり無く、静かに廊下を進んでいく。
少しだけ榛名が所在無さげに辺りを伺いながら付いていくと、後ろ手に組まれた提督の手が目に入る。
並んで手を繋ぐ、そんなイメージが脳裏をよぎり……
すっ……
提督の手を握ろうと榛名が静かに手を伸ばし、握ろうとすると。
「お疲れ様です!」
「っ!」
丁度角から出てきた別の艦娘が、提督に気づいたのか声を上げ敬礼をする。
びくりと小さく跳ねた榛名はその勢いで手を引っ込めてしまう。
提督はそれに気づくでもなく、組んでいた手を解き右手を軽く前へ出し挨拶を返す。
心の中であぁ……と溜息を漏らしほんの少しだけ眉尻を下げる榛名。
「……?」
敬礼をしたまま通り過ぎるのを見送っていた艦娘がその様子を少し不思議そうに眺めていた。
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