13: ◆WhB7dmm18Q[saga]
2014/09/07(日) 19:30:15.14 ID:rW7ib+xx0
「ないわよ、そんなの。第一、こんな無愛想な女を好きになる男性なんていないと思うのだけれど」
しかし、真の問いに対する彼女の回答は淡白なものだった。
さすが千早ちゃん。
「うーん、誰かそういう経験が豊富そうな人いないかなぁ」
私がそう言うと、
「経験が……」
「豊富……」
真と雪歩は同じ方向に視線を移した。
つられて私と千早ちゃんもそっちを見る。
「……えっ、あたし?」
視線の先にいたのは、自分を指さしながら疑問符を投げかける、美人な事務員さんだった。
「まぁ、この中で最年長者の音無さんが妥当よね」
「音無さんは、今まで何回くらい告白されたことがあるんですか?」
そう雪歩が聞くと、
「え、えーと……」
小鳥さんの顔は笑ってはいるけれど、筆舌には尽くし難い顔色になっていた。
心なしか汗をかいているようにも見える。
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