過去ログ - 提督「心から愛しい羽黒に捧ぐ。」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/10(水) 22:06:40.64 ID:H4EHr0uqo
「今日はお酒は飲まないんですか?」

 素直に茶を淹れた夕張はそのように問う。

 私は湯呑に手を触れ、その熱さにたまらず手を引っ込める。

 夕張は「してやったり」といった表情を浮かべている。

「……私は酒を飲むと泣いてしまう。君に泣き顔を見せたら後でどうなるかわからん」

「いいじゃない。泣きたいときに泣きなよ」

 そういって彼女はどこからか酒瓶を取り出す。

 私は猫舌を悟られぬように、ちびちびと茶を飲み干す。

 夕張が空になった湯呑に酒をそそぐ。

「君は普段酒を飲まないな? 普通なら茶の入っていた湯呑に酒は注がない」

「まぁ気にせず。ぐっと行ってくださいな」

 口内に残る飴を噛み砕き、誘われるがままに酒の入った湯呑にゆっくりと口をつける。

 喉が焼けるような感覚とともに食道と胃が熱くなり、鼻腔から酔いの気配が忍び出る。



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