4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/09/07(日) 23:07:41.87 ID:sDR05V8go
とみ「あった、あった。おばあちゃんこのいちご大福に目がなくてねぇ」
とみ「中に入ってる苺も大きくてねぇ」
和「本当、美味しそう」
とみ「じゃあ、おばあちゃんとのんちゃんのと2つ買って帰ろうね」
和「う〜ん……」
とみ「どうしたんだい? のんちゃんいちご大福嫌いかい?」
和「そうじゃないんだけど」
とみ「?」
和「ねぇ、おばあちゃん。もし、私と唯に何かお菓子のお土産を
買って帰るって状況になったらどんなものを買う?」
とみ「そうだねぇ、唯ちゃんにはきっと見た目も可愛いケーキを買ってあげるだろうねぇ
のんちゃんには、羊羹とかどら焼きとかそういう和物の渋いものを買ってあげたいねぇ」
和「やっぱりそうなんだ……」
とみ「のんちゃんは小学生の頃からどこかババ臭いところがあったからねぇ」
和「そこはせめて大人っぽいと表現してほしかった」
とみ「ごめんねぇ。おばあちゃんのんちゃんを見てると
なんだか一緒にゲートボールがしたくなるんだよぉ!」
和「わかってる……名前からも連想されるように
どこか和風なイメージを周りに抱かれやすいっていうのは」
和「でも、私だっていつまでも大和撫子を気取るつもりはないの」
和「そうやって縛り付けられちゃ私の可能性が削がれてしまう!」
和「だからここはその着物が似合う風の和服美人的なイメージを覆すために
あえて私はそのパリで修行したという息子さんのハイカラな洋菓子をいただくわ」
とみ「和風というよりも、ババ臭いってことなんだけどねぇ」
和「店員さん!」
「いらっしゃいませ」
和「この右側のショーケースに並んでいるものが
パリで修行したという噂のパティシエの作品ね」
「はい、どれにいたしましょう」
和「そうねぇ……」
和「じゃあこの『モンマルトルの丘羊羹・セーヌ川のほとりのオープンカフェ風』で!」
「ありがとうございます」
とみ「それも美味しそうだねぇ。じゃあそろそろ帰ろうかねぇ」
和(あれだけ言って結局羊羹かい! とかツッコんでほしかったわ……)
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