過去ログ - P「ゲームの世界に飛ばされた」2
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767: ◆bjtPFp8neU[saga]
2014/12/27(土) 07:09:36.16 ID:nCICvjk2O
2号室
美希「それじゃ、おやすみなの〜」ドサッ
ものまね士「ミキさん、せめて着替えないと……」
貴音「美希、待ってください」ガシッ
美希「ん〜……なんなの〜?」
貴音「わたくしは、まだあなたにお礼を言っていません」
美希「お礼?なんで?ミキ、何かしたっけ?」
貴音「……覚えていないのですか?」
貴音「やよいの話だと、あの魔物との戦闘時、わたくしが蘇ったのは美希のおかげだと……」
美希「あー……」
美希「………」
美希「ミキね……?」
美希「貴音が死んじゃって、すっごく悲しい気持ちになったのは覚えてるの」
美希「でも、その後の記憶がないんだよね……」
美希「起きたら、貴音は普通に生きてるし……ミキも、わけがわからないの」
貴音「なんと、そうでしたか……」
貴音「ともあれ、ありがとうございました」ペコリ
貴音「あなたのおかげで、わたくしはこうしてまた皆と共に旅を続ける事ができます」
美希「ん〜、覚えていないのにお礼言われても……って感じだけど。一応、受け取っておくね?」
貴音「それにしても、あの『死の宣告』という攻撃……厄介ですね」
ものまね士「死の宣告ですか……あれは、避けようがないですからねぇ」
貴音「……やはり、回避する手段は無いのですか?」
ものまね士「はい。今のところは、まだ無いですね」
ものまね士「言葉を聞いたが最後、待っているのは、文字通り『死』です」
貴音「言霊、というものがあるのは知っていますが……」
貴音「よもや、たった一言で相手を死にいたらしめようとは……」
貴音「まこと、恐ろしきものです」
美希「……じゃあ、聞かなければいいって思うな」
ものまね士「え……?」
美希「その言葉を聞いたら死んじゃうんでしょ?」
美希「だったら、耳を塞いじゃえばいいの」
貴音「なるほど……美希の言う事にも一理ありますね」
ものまね士「で、でも、そんな事で防げるんでしょうかねぇ?」
貴音「わかりませんが、何もしないよりはましでしょう」
美希「解決したみたいだね?」
美希「……じゃあ、今度こそおやすみなの〜」
美希「……zzz」
ものまね士「ミキさん、相変わらず寝るのが早いわね……」
貴音(美希……あなたは、まこと不思議な人です……)
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