過去ログ - P「ゲームの世界に飛ばされた」2
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799: ◆bjtPFp8neU[saga]
2015/01/08(木) 22:14:49.85 ID:w4pLhUvuO

シルフ「マコトさん。私は『幻獣』だって言ったじゃないですか?」

真「うん。妖精のようなもの……だっけ?」

シルフ「実は、私は……『エルフ』という種族の妖精なんです」

真「ん?本当に妖精って事?」

シルフ「はい。ややこしい言い方をしてしまってすみません」

真「気にしないよ」

真(あれ?でも、エルフってどこかで聞いたような……)

シルフ「私達エルフは……」

シルフ「人間に滅ぼされたようなものなんです」

真「ええっ!?」

シルフ「あ、とは言っても、別にマコトさんの事を悪く言うつもりはないので……」

シルフ「勘違いしないでくださいね?」

真「シルフ……」

シルフ「どうやって滅ぼされたのかは……面白いお話ではないので、割愛しますね?」

真「うん………」

シルフ「人間に迫害されて、残りわずかになってしまった私達は、幻獣の方々に助けを求めました」

シルフ「この洞窟から少し南へ行くと、幻獣達が住む幻獣界へ通じている洞窟があるんですけど……」

シルフ「私達は、その幻獣界にしばらく身を隠す事にしました」

真「………」

シルフ「幻獣の方は、私達エルフを匿う代わりに、私達も幻獣として生きるように言いました」

シルフ「まあ、私達エルフはもうすでに絶滅寸前でしたので、その事に反対する人はいませんでした」

シルフ「でも……」

シルフ「幻獣達は………そのうち、人間と交流を持つようになりました……」

真「……!」

シルフ「その人間というのが、前にマコトさんに言った『召喚士』です」

シルフ「人間という種族は、数も多く力も1番持っていたので、幻獣達は人間に守ってもらおうと思ったんでしょうかね〜……」

シルフ「幻獣達と人間の召喚士は契約を交わして、そのうち、幻獣界にも人間が出入りするようになりました」

真「………」

シルフ「………そうなったらもう、私達エルフの居場所なんて、そこには無いようなものです」

シルフ「私達を絶滅寸前まで追いやった人間と一緒には、いられませんから」

シルフ「まあ、その召喚士の方が私達に何かをしたわけじゃないんですけどね……」

真「………」

シルフ「私達は、新しい住処を探して彷徨いました」

シルフ「旅を続けるうちに、仲間がひとり減り、ふたり減り……」




シルフ「…………気づいたら、私だけになっていたんです」






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