過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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719:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/11/12(水) 01:57:55.66 ID:V7hv2di50
>>718』やね


偽勇者「何してんだ?」

ルカ「何って、剣の特訓だよ」

   「僕は勇者になるために、毎日研鑽を重ねているんだ」

偽勇者「……………」

    「……ふぅん」


どうやら、小僧は剣のお稽古をしているようだ。

だが、その動きは残念ながら―――

無駄で始まり無駄が無駄を生み、結局は無駄で終わり無駄な時間を過ごす無駄な動きでしかなかった。

たぶん、ふらりとやってきた冒険者達に剣技を教わったのはいいが、調子に乗って自分流にミックスしつつ、アレンジしたのだろう。


偽勇者「悪いがな―――へっぽこを通り過ぎて馬鹿にしか見えないぞ」

ルカ「ば、馬鹿だって……?」


小僧はショックなのかガックリと肩を落とした。


ルカ「何もそこまで言わなくたって―――」

偽勇者「馬鹿野郎、勇者になりたい奴が間違った剣技を覚えてどうする」

    「そんなんじゃ、インプにも勝てねぇよ」

ルカ「インプって……」

   「おじさん、もしかして魔物と戦ったことがあるの?」

偽勇者「もちろんだ、じゃなきゃ酔っ払いがフラフラと町や村を移動できるか」

ルカ「……………」

   「本当かな〜……」

偽勇者「あ、てめぇ信じてないな?」

ルカ「いや、そういう訳じゃないけどさ……」


小僧の視線は、疑いの色を持ち俺を見ている。

口元も少しばかり笑っているのも伺える―――


偽勇者「よぉし!」

    「そこまで疑うなら剣技の一つや二つ、見せてやろうじゃねぇか」

ルカ「えっ……」

   「そんな、無理しなくても―――」

偽勇者「うるせぇ、少し待ってろ」

    「すぐに向かうからな」


俺は小僧の制止を無視して宿屋の階段を駆け下りるのだった―――



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