過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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786:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/11/17(月) 23:43:21.24 ID:OdsCULVx0



木々の間を抜けて、森の奥へと入る。

そこには―――綺麗な女性が、地面にめり込んで横たわっていた!


ルカ「いや、あれは……」


下半身は大蛇、そして肌の色―――

どう見ても、人間であるはずはない。

魔物…… しかも見たところ、かなり強そうな妖魔だ。

いったい何が起きたのか分からないが、妖魔が倒れているのである。


ルカ「あのモンスター、死んでるのかな……?」


奇妙なモンスターは横たわったまま、ぴくりとも動かない。

薙ぎ倒された木、へこんだ地面―――

状況を見るに、この妖魔は空から落ちてきたようだ。

いったい、何があったんだ……?


ルカ「ど、どうしよう……」

   「生きてるなら、助けないと……」


当然ながら、僕は魔物を敵視しているわけではない。

むしろ、人と魔物が共存できる世界を望んでいるのだ。

魔物とはいえ、放置してはおけないのだが―――

今の僕には、のんびりしていられない理由があった。


ルカ「どうしよう、そろそろ時間が……」


今日という日は、女神イリアスから洗礼を受けるという特別な日。

この勇者の洗礼を受けることができるのは、「旅立ちの年齢」になった日の正午なのである。

その時刻にイリアス神殿で儀式を行わなければ、もう二度と洗礼を受けることはできないのだ。

つまり、一生に一度きりのチャンスというわけである。

まだ正午までしばらく時間があるが―――

ゴタゴタに巻き込まれて、洗礼の時間を逃してしまう可能性もある。

目の前の状況を見るに、トラブルの匂いは濃厚。

ここは、関わらないのが一番なのかもしれないが―――


ルカ「うう…… どうしよう」

   「でも、放っておくわけにもいかないし……」


少しだけ悩んだ後、僕は―――


【少しだけ悩んだ後、僕は―――】

○助けよう

○見なかったことにしよう



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