過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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790:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/11/18(火) 01:01:26.85 ID:NjX4qg+C0

ルカ「……でも、僕は……!」

妖魔「なるほど、理解した」

   「未熟がゆえの幼稚な使命感、といったところか」

   「もう行っていいぞ…… 未熟者の坊や」

ルカ「ぐぬぬ……」


馬鹿にしきったような顔で、妖魔は僕の肩を軽く叩いた。

同時に、足に巻き付いていた尾が解かれ、服に付着していた砂はパタパタと払われた。


ルカ「お…… お前なんかに何が分かる……!」

   「このバーカ!!」


ダッシュでその場から離れながら、僕は叫んだのだった。

……これじゃあ子供じゃないか……





ルカ「ああもう、なんだよ……」


……だいたい、あいつは何なんだ。

なぜ助けようとしたのに、あそこまで馬鹿にされなきゃいけないんだ。


ルカ「……めちゃくちゃ強そうだったな、あいつ……」

   「おじさんと戦ったら、どっちが勝つだろう……」


ちょっと怖かったから、逃げながら罵声を浴びせたほどだ。

今の僕では、どう足掻いても傷一つつけられないだろう。

まさか、噂に名高い魔王軍四天王の一人とかじゃないだろうな……


ルカ「いや、忘れよう……」


あんな妖魔のことなんか忘れて、イリアス様のことだけを考えよう。

そうだ、今日はとっても素晴らしい日なんだ。

ずっと憧れてきた勇者に、とうとうなれるのだから―――


ルカ「ああ、イリアス様……!」

   「僕は…… ルカは、きっと魔王を倒してみせます……!」


一転して、足取りも軽やか。

こうして僕は、村へと戻ったのであった。



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