過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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大阪|・ω・)<
◆l7chYPXUGs
[saga]
2014/11/18(火) 01:01:26.85 ID:NjX4qg+C0
ルカ「……でも、僕は……!」
妖魔「なるほど、理解した」
「未熟がゆえの幼稚な使命感、といったところか」
「もう行っていいぞ…… 未熟者の坊や」
ルカ「ぐぬぬ……」
馬鹿にしきったような顔で、妖魔は僕の肩を軽く叩いた。
同時に、足に巻き付いていた尾が解かれ、服に付着していた砂はパタパタと払われた。
ルカ「お…… お前なんかに何が分かる……!」
「このバーカ!!」
ダッシュでその場から離れながら、僕は叫んだのだった。
……これじゃあ子供じゃないか……
◆
ルカ「ああもう、なんだよ……」
……だいたい、あいつは何なんだ。
なぜ助けようとしたのに、あそこまで馬鹿にされなきゃいけないんだ。
ルカ「……めちゃくちゃ強そうだったな、あいつ……」
「おじさんと戦ったら、どっちが勝つだろう……」
ちょっと怖かったから、逃げながら罵声を浴びせたほどだ。
今の僕では、どう足掻いても傷一つつけられないだろう。
まさか、噂に名高い魔王軍四天王の一人とかじゃないだろうな……
ルカ「いや、忘れよう……」
あんな妖魔のことなんか忘れて、イリアス様のことだけを考えよう。
そうだ、今日はとっても素晴らしい日なんだ。
ずっと憧れてきた勇者に、とうとうなれるのだから―――
ルカ「ああ、イリアス様……!」
「僕は…… ルカは、きっと魔王を倒してみせます……!」
一転して、足取りも軽やか。
こうして僕は、村へと戻ったのであった。
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