過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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809:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/11/20(木) 00:56:53.10 ID:2AO59cm10

妖魔「余は、この世界を見て回るつもりでいたのだ」

   「どうせなら、貴様と世界の両方を見ようと思ってな……」

   「理に適っているだろう?」

ルカ「……勝手にしてくれよ」

   「どうせ、僕が嫌がったって無駄なんだろ?」

妖魔「ああ、無駄だな」

   「余を追い払うことの出来る実力などないだろう?」

ルカ「ぐっ……」


小僧が妖魔に図星を突かれたせいか、悔しそうだ。

ちと、哀れだったので小僧の背後に立ち頭の上に腕を置く。

腕を唐突に置いたせいか、小僧のバランスが少し揺らぐ。


偽勇者「はっ! 小僧はまだまだヒヨッコだがな」

    「俺が特訓をしてやるからには、いずれはお前を追い払うぐらいには実力を持たせるさ」

妖魔「ほう、大した自信だな」

偽勇者「おうよ! これでも俺はちょっとばかしは実力はある方なんだぜ」


俺は酒瓶を傾けながら、堂々と語る。

例え、俺が特訓をしなくても小僧は妖魔以上の存在にはなれるからな。


妖魔「……………」

   「言い忘れたが、貴様にも多少は興味はある」

偽勇者「クァーーーハッハッハッ―――はっ……?」

ルカ「冷たっ……!?」


俺は今、妖魔が語った言葉に反応して動きが止まった。

酒瓶は傾けたままなので、酒の少量が小僧の頭に零れ落ちた。


妖魔「貴様はどうも、謎が多い」

   「それに、先程から全く隙が無い」

   「余のとの口論でも、攻撃を受け止めたり、往なしたりただ者ではないのは明白」

   「貴様の正体も暴いてみせる」

偽勇者「……おお、怖い怖い」


俺と妖魔は互いに睨み合う。

どうやら何が原因とか関係なく俺も妖魔も互いに嫌っている部分があるようだ。


ルカ「はいはい! 喧嘩なんてしないの……!」

   「共に旅をする仲なんだから、まず自己紹介……!」


小僧の意外な一声で、俺と妖魔は鼻を鳴らしながらそっぽを向く。




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