過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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879:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/11/30(日) 04:31:33.83 ID:+snHJZb/0
>>878』やね

クラリス「ヴ〜〜ッ……」

     「……何で治療したのですか?」

偽勇者「あっ?」

クラリス「ボクは魔物ですよ」

     「アナタの敵ですよ」

     「それなのに何故―――」


俺は頭を掻き、自分の袋からほしにくを取り出す。

魔物はほしにくを見つめていた。


偽勇者「ほれ」

クラリス「えっ……」

偽勇者「腹ぁ―――減ってるだろ?」

    「話は食いながらでもできるからよぉ……」


魔物は生唾を飲み込むが、受け取らない。

顔はそっぽを向いており、視界に入れないように頑張っていた。


クラリス「ボクは魔物です」

     「人間なんかの施しは受けません……」

偽勇者「……………」

クラリス「どうしたのですか?」

     「さっさと戻すなり食うなりすればいいじゃな―――」

偽勇者「そうか…… なら、これはどうだ?」

クラリス「あっ……」


ほしにくを皿に移し、俺の少し離れた場所に水と共に置く。


偽勇者「人間から食料を奪う―――これなら、施しじゃないぞ……?」

クラリス「……………」

     「……っ!」


魔物は、少しの間の後にほしにくに飛びついた。

そして、一心不乱にほしにくを食べ水を飲む。

その時の魔物の顔はどう言い表したらいいのか分からなかったが―――

とりあえず簡単に言うならば嬉しそうであった……


偽勇者「……ゆっくり食えよ」


そう言いながら、口の端を上げる俺だった。




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