過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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890:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/12/02(火) 00:12:15.87 ID:44RIHUwM0





こうして俺達は野営の後片付けをし、イリアスベルクに向かう。

俺がイリアスベルクからイリアスヴィルに到着したのが約一日だった。

故に寄り道等せずに向かえば、夕方ぐらいには到着することができるだろう。


ルカ「イリアスベルクには、数年前に一度だけ行ったことがあるんだよ」

   「とっても大きな町だったなぁ……」

偽勇者「ほう、数年前にね」


俺はイリアスベルクに少しの間だけ住んでいたが……

まぁ、その日暮らしには住み難い町だったな。


ルカ「大通りには人がいっぱいで、商人や冒険者で賑わってて……」

   「店には、色んな物が売ってるんだよ。 楽しみだなぁ……」

クラリス「人間がいっぱいなのは、苦手です……」

     「人間という雑音がない静かな所が好みですよ……」

偽勇者「そう言うなって―――お菓子ぐらいなら買ってやるぞ?」

クラリス「……ふん」


クラリスは鼻を鳴らすが、尻尾を左右に振っていた。

外面は強がっていても、内面は嬉しいのか……?

―――と、小娘が書物を捲りながら何かを調べている。


アリス「くくっ。 余も到着が楽しみで待ち遠しいぞ」

ルカ「……楽しみなのか? アリスが……?」

アリス「ああ、イリアスベルクの老舗宿「サザーランド」では、「ハピネス蜜をたっぷり使ったあまあまだんご」が名物だという」

    「いかなるグルメも舌鼓を打つという妙味、しかと味わおうではないか」

クラリス「……あまあまだんご」


……何やら小娘とクラリスが、涎を垂らしているが―――まぁ、懐的な意味で無理だろうな。

あそこは、一般人が立ち入れる雰囲気ではない。 うん。


ルカ「五百年も前のことなんだから、今もその宿があるかは分からないぞ」

アリス「何を言う、たかだか五百年前ではないか」

    「今もあるに決まっているさ」

クラリス「そうです。 きっとあります」

     「さぁ、早くあまあまだんごの元へ……!」

偽勇者「魔物もやっぱ女か。 甘いのがお好きなようで……」

ルカ「……はぁ、そんなに無駄使いできないのにな」

   「ん……?」



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