過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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931:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/12/09(火) 00:22:54.98 ID:H98fa+6b0

クラリス「あ〜あ、あの子負けるね」


クラリスは何時の間にか俺の隣に立っていた。

マントの端から少しばかり尻尾が見えていたが―――まぁ、大丈夫だろう……


偽勇者「いいんだよ、それで」

    「敗北は時として大きな力となる」

クラリス「でも、それは生き残れたらの場合です」

     「相手は魔王軍四天王のグランベリア様―――運が良くても心が折れて二度と……」


俺は黙ってクラリスの会話を聞きながら酒を飲む。

そして、肩からぶら下げていた「鎧の魔剣」を取り出す。


偽勇者「……小僧が心を折ることはまずない」

    「とある目的が守ってくれるさ……」





グランベリア「さて…… この町は、我が手に落ちた」

       「後はこのまま―――」

ルカ「ま、待て……!」


僕は勇気を振り絞り、物陰から姿を現した。

当然、勝てるなどとは思っていない。

別に、英雄を気取りたかったわけでもない。

だが―――

今ここで、イリアスベルクの人達を見捨てて―――自分だけぬくぬくと生きてるなんて……

死ぬよりカッコ悪いと思うからだ……!


グランベリア「……なんだ、少年」


グランベリアは、初めて僕の方向に視線を向けた。

ただ、こっちを向いただけなのに―――

それだけで、圧迫感のようなものが押し寄せてくるが、特訓のおかげで耐えることができた。

しかし、体が震え、心臓が高鳴る。

口の中が乾き、目が霞む。

正直、早まった行動だと思う―――

しかし勇気を無謀に変えたくはなかった。



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