過去ログ - [安価]アルマエルマ「ふふっ…… もんむす・くえすと♪」偽勇者「……5」[コンマ有]
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大阪|・ω・)<
◆l7chYPXUGs
[saga]
2014/12/09(火) 00:22:54.98 ID:H98fa+6b0
クラリス「あ〜あ、あの子負けるね」
クラリスは何時の間にか俺の隣に立っていた。
マントの端から少しばかり尻尾が見えていたが―――まぁ、大丈夫だろう……
偽勇者「いいんだよ、それで」
「敗北は時として大きな力となる」
クラリス「でも、それは生き残れたらの場合です」
「相手は魔王軍四天王のグランベリア様―――運が良くても心が折れて二度と……」
俺は黙ってクラリスの会話を聞きながら酒を飲む。
そして、肩からぶら下げていた「鎧の魔剣」を取り出す。
偽勇者「……小僧が心を折ることはまずない」
「とある目的が守ってくれるさ……」
◆
グランベリア「さて…… この町は、我が手に落ちた」
「後はこのまま―――」
ルカ「ま、待て……!」
僕は勇気を振り絞り、物陰から姿を現した。
当然、勝てるなどとは思っていない。
別に、英雄を気取りたかったわけでもない。
だが―――
今ここで、イリアスベルクの人達を見捨てて―――自分だけぬくぬくと生きてるなんて……
死ぬよりカッコ悪いと思うからだ……!
グランベリア「……なんだ、少年」
グランベリアは、初めて僕の方向に視線を向けた。
ただ、こっちを向いただけなのに―――
それだけで、圧迫感のようなものが押し寄せてくるが、特訓のおかげで耐えることができた。
しかし、体が震え、心臓が高鳴る。
口の中が乾き、目が霞む。
正直、早まった行動だと思う―――
しかし勇気を無謀に変えたくはなかった。
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