3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/08(月) 22:32:42.82 ID:rwKse1D30
「あずさ。20歳だ、20歳だぞ?」
ソファに深く座り直して、あずさの顔を真っ直ぐに見据える。
少し気まずそうに目線を逸らした娘に、私は続けて言う。
「アイドルっていえば大体が10代の頃に始めてそこから売れるかどうかが重要じゃないか」
「それは」
「お前、求職活動もしないでそんなことを」
「ちゃんとスカウトも」
「だとしても、だ」
「でも!」
「でもじゃない。あずさ、歳を考えろ……父さんもな、こんなことを言いたいんじゃないぞ、ただお前の将来の事が心配で」
「私だって、自分の将来を考えて」
こうなるとあずさも一歩も引かないのは今までも経験したことだから別に頭に来ることもない。
だが、単純に自分の娘が、アイドルなどという一過性のブームで終わる物に入れ込む事。
そして、それによって人生を棒に振るようなことがあってはならないと思った。
確かに娘の好きにさせてやりたい気持ちは十分にあるが、それでもそれ以上に娘の将来が心配だった。
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