過去ログ - 八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語はまちがっている」いろは「特別編ですよ、先輩!」
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775: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/20(月) 23:14:57.71 ID:+TUW3pCFo
ようやく伝えられた。

しかし、先輩は私を信じてくれなかった。

まさか恥ずかしくてうまく話せないのがそんな風に取られていたなんて、計算外だ。

今、先輩に答えを出させたら確実に私は振られる。だから一日猶予をあげることにした。

もしも考える時間をあげたら、その時は――。

――それでも先輩が私の望む答えを返してくれるとは考え難い。

どうせなら一日と言わずに、一週間くらいにしておけばよかったかな。いや、ダメだ。そんな生殺し状態で来週までまともに過ごせる自信がない。

八幡「……わかった」

いろは「約束ですよ?」

八幡「あぁ」

先輩はそう言うと私に背を向けた。

その瞬間、私の脳裏に昨日の夢の光景がよみがえる。

真っ黒の世界の向こうに消えていく先輩の姿。

このまま放っておいたら、先輩が本当にどこが遠くに行ってしまうように感じた。

いろは「どこにも、行かないでくださいよ……」

そう呟いた私の声は冬の夜風にさらわれて、先輩の耳には届かなかった。


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