過去ログ - 八幡「やはり俺の世にも奇妙な物語はまちがっている」いろは「特別編ですよ、先輩!」
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853: ◆.6GznXWe75C2[saga]
2014/10/31(金) 21:27:38.53 ID:B4EYcr5Go
気づいた時には、頬に涙がつたっていた。

博士の手紙だけでわかっていたつもりだったが、そんなことはなかった。この二人の手紙によって、俺は改めて痛感してしまった。

俺は、もうこの二人には、永久に会えないのだと。

この手紙はあくまでも原本ではない。デジタルの世界のものをこちらには持ち込めないのは、わかっている。

それでも、向こうで二人が書いた手紙を印刷したものであったから、彼女たちがどんな思いで、これを書いていたのかは、痛いほどに伝わってきた。

雪ノ下の字は最後の方になるにつれて震えていたし、由比ヶ浜の便箋には点々と涙の跡が見て取れる。

それを見て、その日が来るのを期待していたのは、俺だけではなかったのだと悟った。

俺も、彼女たちも、もしかしたらもう一度会えるかもしれないと、心のどこかで願っていたのだ。



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