19: ◆V8OfN8HM.Y[saga]
2014/09/10(水) 22:17:11.81 ID:WdMOyq1Y0
希「二つ目は魂の摩耗や」
穂乃果「た、魂?」
希「オカルトな話かもしれんけど、魂というものは確実に存在するんよ?」
希「魂というのもつまるところ宇宙のエネルギーなんや。で、宇宙のエネルギーというのは全て循環しているんよ」
希「宗教で輪廻転生といわれるのもあながち間違いではないんや」
希「うちらが死んでも、その魂のエネルギーは宇宙をぐるり巡って再び別のエネルギーとして再利用される」
希「もちろん次も人間とは限らんよ?星の輝きになるかもしれんし、宇宙空間を漂う分子になるかもしれない」
希「それでも再び何かのエネルギーにはなれる」
希「でも、カイロスの時計はその流れにさえ乗らないんや」
希「いや…乗れないという方が正しいかな」
希「本来輪廻の流れに乗るはずの魂エネルギーを削り、時間旅行をしているんや」
希「だから続けていくうちに魂は無くなってしまうし、輪廻の輪に戻ることもできない」
希「たった一人の時間、たった一人の宇宙の中で削られてそして、消える」
希「そんな冷たい運命しか未来にはなくなるんや」
希「それでも…穂乃果ちゃんはこの時計を使いたい?」
穂乃果「……私は…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
海未『私は…いつまでも待っていますよ?穂乃果が勇気を出せるまで』
海未『必ず明日はやってくるんですから』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
穂乃果「私の…明日は…」
穂乃果「私の明日は、勇気を出したその先だよ!時間なんて関係ないよ!」
穂乃果「たとえそこには明日がなくても、そこが私の明日なんだ!」
穂乃果「明日が必ずやってくる保証なんてない…明日は自分で作るんだよ!」
穂乃果「それに…海未ちゃんが待ってるんだ!約束したんだ!」
穂乃果「だから…私、行くよ!」
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