3: ◆4z2E.PK0ZYHD[saga]
2014/09/10(水) 23:35:31.98 ID:uXuauMDo0
一歩、また一歩と熊がこちらへ向かってきます。
えっと、こういうときはどうすれば……食べ物のふりをして死体を投げつつ後ずさればいいんでしたっけ……
ガサガサと茂みをかき分ける音が聞こえてきました。仲間の熊でしょうか。もりくぼはこのまま食べられてしまうんでしょうか。
「こんばんは〜」
「えっ」
茂みから現れたのは筋骨隆々な男の人でした。私は熊が増えなかったことに安堵しながら、とても驚いていました。
私が驚いたのはその人が日本人ではなかったことでも、その人の腕が丸太のように太かったことでも、まだ陽が出ているのにその人が「こんばんは」と言ったことでもありません。それは――
その人が、一糸纏わぬ姿だったということです。
32Res/11.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。