過去ログ - モノクマ「安価と生徒でお化け屋敷作る」ソニア「2号店ですわ!」
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799: ◆z.6vDABEMI[sage saga]
2014/10/06(月) 13:52:04.42 ID:GXlBsreFO
その館は、ひっそりとどこかに建っていると言う。
綺麗な建物が立ち並ぶ中に、ぽっかり、全く別の空間のようなその姿。
まるでそこだけが酸性雨にでも侵されたかと思うほど―――いや、実のところそう言う嗜好で作られているので、そう思うのなら正しいのだけれど―――
壁も床も、屋根さえもボロボロのぐずぐずに壊れている建物があるんだそうだ。

そこはお化け屋敷だ。

「いや、お化け屋敷って…」と思う人もいるかもしれない。
実際私だって最初はそう思った。(そもそもがホラーは好きではないのだが、今回は取材なのでやむなく足を運んだ。同行するスタッフが2名ほどいたが、彼らは大のホラー好きである。)
しかしそれが過ちである。
私は、この館の事をずっとずっと軽視していた。


入口に向かうと既に行列が出来ており、常に建物の中からは複数の悲鳴が渦巻いていた。常にだ。比喩じゃない、断じて違う。
なんでこんなとこ来たんだろう………並びながら5回は思ったが、しかし、この取材は今度の雑誌の目玉企画なので逃げ出すわけにもいかない。
何より同行スタッフが私を逃してはくれない。
私の、館に入る前から慄いている青ざめた顔を見て、彼らはけたけたと笑っていた。
「ああ、取材の方ですか?」
ふと我々の前に現れたのは、この館の仕掛け人…の代行であるモノクマさん。取材なんかはこの方が引き受けているらしい。
中にひとがいるのか、など聞いたのだが答えは全てNGであった。無線で動かしているとしたら、それはよっぽど素晴らしい技術じゃあないか。
私の個人的な感想ではそちらを取材したかったのだが……惜しい事をした。

さて、そんなこんなしているうちにいつの間にやら私達の番だ。
腕にバンドを巻かれた。これは館の中では淡く光るようになっているらしい。赤は女性、青は男性。
色を見極めてスタッフさんが仕掛けを調整していると聞いて、ほう、と驚いたものだ。
そもそもがお化け屋敷の仕掛けなど、その場で調整できるものではないのだから。


それを象徴するように、我々が一歩館に踏み入った瞬間、頭上から大量のこんにゃくが降ってきたのだから……。


(書き溜めない。続きは夕方)


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