過去ログ - ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-17
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598: ◆G2e7.dr63M[saga sage]
2014/10/25(土) 12:53:54.27 ID:ANUyvjQ/O
狛枝「才能を持っていないって……ちょっと待って、そんな事ある筈が」

日向?「もしそうなら、あらゆる一流の才能を求める希望ヶ峰学園が日向創を迎え入れる訳がない。そう言いたいのでしょう」

日向?「けど実際は……才能なんてなくても希望ヶ峰学園の門をくぐるくらいならちょっとした学力と金さえあれば出来るんですよ」

狛枝「……!」

日向?「希望ヶ峰学園には超高校級の才能を持つ人間が集められた本科の他に、予備学科というものが存在していたのを貴方も知っているでしょう?」

日向?「……そう、日向創は元はただの予備学科生だったのです」

日向?「希望ヶ峰学園に憧れ、才能に対して執着とコンプレックスを抱き、多額の学費を支払ってまで入学してきた、ただの、普通の、一般人でした」

狛枝「……予備学科生……日向クンが……」

日向?「日向創は、自分の才能を忘れていた訳ではなくて、自分に才能がない事を忘れていた。……無意識にそれを強く否定したかったから、記憶ごとなかった事にした。そういう事です」

狛枝「……ふうん」

狛枝「そんな彼が、その後どうして『才能に愛された人』になれたのか……」

日向?「もちろん彼自身に隠れた才能が眠っていたからというわけではありません。彼は希望ヶ峰学園に、才能に、誰よりも強い憧れを抱いていた……だからこそある実験の被験者に選ばれた」

日向?「そしてその末に誕生したのが、僕です」

日向?「あらゆる才能を備えた万能の天才……先生方はそんな風に僕を形容していましたね」

日向?「希望ヶ峰学園の悲願がついに達成された……と、実験の成功をとても喜び」

日向?「そうして日向創は、ただの一般人から僕へ……『超高校級の希望』になった。おしまい」

狛枝「……」

狛枝「あの遺跡の中で、そんな資料を見た記憶があるよ」

狛枝「希望ヶ峰学園が総力をあげて育成した学園の象徴ともいうべき天才……人類の希望ともいえる優れた才能、あらゆる才能を身に付けた天才中の天才がいたって」

狛枝「その人物の名前は日向創ではなかった筈だ。確か、希望ヶ峰学園の創始者と同じ名前……」

狛枝「カムクライズル」

狛枝「……だったかな」

日向?「……」

日向?「ええ。確かに、先生方はそんな名前を僕に与えてくれましたね」

狛枝「キミの話をまとめると、要するに実験によって日向創はカムクライズルという別人に生まれ変わったって解釈でいいんだよね?」

狛枝「じゃあこれからは、キミの事はカムクラクンって呼ばせてもらうよ。日向クンと区別出来なくてややこしいからね」

カムクラ「お好きにどうぞ」


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