過去ログ - ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-17
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614: ◆G2e7.dr63M[saga sage]
2014/10/26(日) 14:35:12.99 ID:dyqrRO3wO
狛枝「……君の命に代えることはできない。蜜柑、お願いだよ。この子は諦めてくれ……」

罪木「っ……」

罪木「ひっく……う、ぅ……っ、うわあぁぁぁぁぁ……っ!」


きつく抱き締めながらなんとか振り絞るようにして告げるとそれからすぐにボクの腕の中で泣き声が大きくなった。

その叫びに胸が痛みボクもつられて泣いてしまいそうになりながら暫くそのまま二人で抱き合っていると……不意に小さな声がボクへとかかった。


カムクラ「……狛枝、もうしばらくそのまま、離さないでください」

狛枝「……!」

罪木「……ふぇっ……ぐす……」

カムクラ「……」

カムクラ「罪木。狛枝の腕の中は安心するか?」

罪木「……ふぇ……っ?」


彼が急に日向クンのそのものの声色と口調と雰囲気で蜜柑に語りかける。

蜜柑はそれに顔を上げて、彼の方へと目を合わせた。


カムクラ「どうだ? 心地いいだろう?」

罪木「……ん」

カムクラ「お前はただ、そのまま狛枝に身を任せていればいい」

カムクラ「安心しろ。痛い事も怖い事もしない。……知らない間に終わっている」

罪木「……え……」

罪木「……」

狛枝「蜜柑……?」


ボクの腕の中で急に彼の瞳に吸い込まれるかのように惚けた様子を見せる彼女に、彼は手をかざすように伸ばして……


カムクラ「……そう、心配せずとも、アレは僕と共に生きます。だから今は少し休みなさい」


そう言ってぱちんと指を鳴らすと蜜柑の頭が突然かくんと傾いて全体重がボクの方へとかかったのだった。


ウサミ「えっ!? ひ、日向くん、あなた何を」

カムクラ「邪魔」ガシッ

ウサミ「はいっ!?」

ウサミ「い、痛い! やめて! 耳引っ張るのはやめて!」ジタバタ


彼はウサミの両耳を引っ掴んでスタスタと病室の出入り口まで歩いていくと扉を開けウサミを病室の外へと放り出してすぐに閉め鍵をかけてしまう。


カムクラ「さて、これで第一段階クリアですね」

狛枝「ね、ねえ……蜜柑に何をしたの?」

カムクラ「ちょっと催眠術を施したまでです。ただ眠っているだけですよ」

カムクラ「狛枝が拘束してくれたのでその間に逃げたりこれ以上暴れたりしない為に手を打ちました」

カムクラ「彼女の了承が得られた……という感じではありませんでしたね」

狛枝「……」

カムクラ「終わらせるなら今のうちですが、どうしても彼女と話を続けたいというなら別に起こしても構いませんよ。どうしますか?」

狛枝「安価↓2」


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