過去ログ - ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-17
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◆G2e7.dr63M
[saga sage]
2014/10/26(日) 18:54:56.42 ID:83X8129CO
狛枝「いや、終わらせよう蜜柑のためにも……」
カムクラ「わかりました。では、始めますよ」
狛枝「けど、始めるって言ってもどうするの? ここで手術でも始める気?」
カムクラ「確かにそう言った才能もボクは持っていますが、そんな事しなくてもこの世界の利点を大いに利用してさくっと終わらせてしまいましょう」
カムクラ「ここはゲームの世界なわけですからね。裏面の世界へ行った時と要領は同じです。つまり、プログラマーの才能を使えばこのくらいのウィルスを取り出すのは容易ですよ」
狛枝「……アルターエゴでも手こずるウィルスらしいのに……」
カムクラ「このプログラムを管理しているアレはいくら管理者で学習型といえども本物の超高校級のプログラマーではないですから」
カムクラ「それに、僕はさっき裏面へ入ったついでに、僕に多少都合がよくなるように出来る範囲で少しプログラムをいじってきたんですよ」
狛枝「キミも結構無茶苦茶だね……」
カムクラ「それほどでも。……さて」
彼は再び蜜柑へと手を伸ばし今度はお腹の上へと掌をかざしぐっと押し付けた。
すると……触れた部分から黒い煙のようなものが噴き出し始めて、彼の手に吸い付くようにして纏わり始める。
なんとも異様な光景だ……。
狛枝「ねえ、大丈夫なの……!?」
カムクラ「あと少しです」
狛枝「!」
それからほんの数秒も経たないうちに、彼の手の周りを覆っていた煙は一瞬で凝縮されて、彼が蜜柑のお腹から手を離し掌を上に向けると……そこには豆粒程度の小さな黒い球体みたいなものがふわふわと浮いていて、彼はそれをまじまじと見つめながら呟いたのだった。
カムクラ「これで罪木のアバターからはウィルスが完全に取り除かれました」
狛枝「つまりこれが……蜜柑の中で悪さをしていた……?」
カムクラ「はい。ウィルス、ですね」
狛枝「こんなもののせいで……」
カムクラ「もう罪木が肉体的に死にいたるような要因はなくなりましたよ」
狛枝「……よかった……ありがとう、キミがいなかったら、どうなっていた事か……」
カムクラ「……」
カムクラ「……いえ。じゃあ、これは言っていた通り、僕が貰いますよ」
狛枝「安価↓」
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