過去ログ - ウサミ「狛枝くん、みなさんと仲良くしてくだちゃい」狛枝「えっ」 2周目-17
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◆G2e7.dr63M
[saga sage]
2014/11/23(日) 02:02:39.77 ID:Y6KhFV0/0
狛枝「……蜜柑」
罪木「!」
狛枝「さっきここで何があったの? 何をしていたの?」
罪木「あ……ぅ……」
狛枝「教えて」
罪木「……」
罪木「……私が……思い上がった余計な事をしただけです……私が悪いだけです、ごめんなさい……」
狛枝「ボクは別にキミを責めている訳じゃないよ。ただどうしてこんな状況になったのかはっきり知りたいだけなんだ」
狛枝「だからもう少し詳しく説明してくれないかな?」
罪木「……」
罪木「私……どうしても小泉さんとお話がしたくて。お話、しないといけないと思って」
罪木「けど今の小泉さんはきっと、私の言葉に耳を傾けてくれる余裕なんかない……私の事も、凪斗さんの事すら憎んでるかもしれない……」
罪木「その感情の行き所が、ぶつけ所が……凪斗さんのところへ行ってしまうのが嫌だったから……だから、私……」
罪木「……」
罪木「……さっき凪斗さん、責める対象がなくて気持ちが抑えられなくて困るなら凪斗さんを殴ればいいって私に提案してくれたでしょ?」
罪木「それと、同じ事をしたんです……」
狛枝「それじゃあ、その怪我は……」
罪木「……小泉さんに、どうしても責めたいなら私だけ責めればいいって……傷付けたいっていうのなら、殺したいほど憎いっていうのなら、今この場でそのメスで私をいくらでも切り刻んでくださいって、そうお願いしたんです」
罪木「そうすれば小泉さんの気も少しは晴れるだろうと思ったから」
罪木「その代り、凪斗さんの事だけは絶対傷付ける事は許さないって。何があっても凪斗さんだけは私が守ってみせる、って……私はそう、誓ったんです」
狛枝「蜜柑……」
罪木「けどその途中で日向さんが病室にやってきて」
狛枝「……なるほどね。それで彼が間に割って入って彼も怪我を負ったワケだ」
カムクラ「……」
罪木「あ、あの、だから、小泉さんは何も悪くなくて、日向さんが怪我したのも全部全部私の行動が原因なんです」
罪木「……一人で勝手にこんな事して、ごめんなさい」
罪木「……」
罪木「で、でも」
狛枝「?」
罪木「私がそう思ってる事は事実なんです。私は本気、です」
罪木「……ねえ、小泉さん」
罪木「これだけじゃ……足りるわけ、ないですよね? 本当はもっともっと私の事、傷付けたくてたまらないでしょう?」
狛枝「……!」
罪木「聞いてますか? 小泉さん」
罪木「もし小泉さんにまだその気があるのなら私は逃げも隠れもする気はありません……許してくれなくても、いいです」
罪木「だから、私を痛ぶるだけ痛ぶって傷付けるだけ傷付けてくれていいです。私もそれだけ小泉さんの事を傷付けていたんですものね。……ごめんなさい。でも、それが終わったら……」
罪木「もう、終わりにしましょう?」
罪木「私たちが原因で、凪斗さんの事を困らせるのも傷付けるのも、もう……」
罪木「凪斗さんの事を本当に好きなのなら、本当に愛しているのなら、もうこれで全部……」
そう言って蜜柑は、カムクラクンの手からメスを奪い、真昼が寝ているベッドへと近寄りボクの隣へと並び布団を剥ぎ取ろうとする……。
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