過去ログ - 悪魔のリドル 柩「ダチュラ時代から今のお話」
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164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/10/08(水) 01:31:44.69 ID:x0J3VjsSO
〜廃倉庫〜

「グッドイブニ〜ン♪ゲンキデスカ〜?」

廃倉庫に響き渡る片言の陽気な声
シスター服に金髪の女、間違いない…新しい追っ手だ
私は息を潜ませてやりそごそうと試みる

「ヘーイ、ミスカミナガー!イルンデスヨネー?オネーサンとアソビマショー♪」

一見、無警戒にふらふらと歩いているようだが、隙がない…私程度が挑んで勝てる相手ではない
黒組を退学になってから久しく感じていなかった相手との力の差
それがなんとなくだが解るのだ
喉が渇き、全身から嫌な汗がふきだしてくる…今すぐにでも逃げ出したいが…
恐らく下手に逃げても背中を撃たれて終わりだ

「カミナガー?オトナシクデテキタラ、ノーテンブチヌイテオワリニシテアゲマスヨー?」

ふざけるな…ここで死んだら全て無駄になるそれだけは、絶対に避けなければいけない
正直、手持ちの弾薬も、爆弾も残り少なくなってきている
ここで使いたくはない何せいくらヤバイとはいえ相手は一人だ
ホームの数だけは多い追っ手のほうも相手にしなければないならのだから


…おかしい、あの変な声が聞こえない…
諦めてくれたのだろうか?

いや、違う、何か嫌な感じがする

背筋に嫌な気配を感じた私は咄嗟に横に飛ぶ
少しの間の後、気の箱が砕け散る

あのシスターが箱を蹴り砕いたらしい

「ハーイ♪ミスカミナガ、インドーワタシニキテアゲタYO♪」

「…何故、わかった?」

「ンー?オトメのカン?」

はぁ…ふざけている、しかし、彼女から出る禍々しい殺気はさらに鋭さを増している…

「名前くらい教えてもらえませんか?」

少しでも時間を稼がなければ、と、とりあえず問いかけてみる

「シスタークリス、とイエバワカリマスカ?」

最悪だ、なんで彼女がアメリカから来ているんだ…二丁拳銃(トゥーハンド)のクリスティナ・ロイズ

アメリカ支部の問題児にして最強の戦力

「ソノメヲミレバワカリマス、リカイガハヤクテ、トテモ、ヨロシイ♪」

どんな手品を使ったのか両手に現れた銃を構えて私に向けるシスタークリス

「グッバイ♪」

反射的に避けたものの銃弾は左肩と右腿のあたりをかすめ、わずかではあるが肉を抉っていく

「ぐぅ!」

痛みをこらえながら奥に転がり込んで逃げ込む、埃が舞って視界をふさいでくれる…と思ったが、あのシスターには無駄なようだ

「カミナガ!オウジョーギワガワルイデース!」


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