過去ログ - 悪魔のリドル 柩「ダチュラ時代から今のお話」
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268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/11/10(月) 00:25:28.97 ID:oXWQSNZSO
柩「へぇ、それは初めて聞きました」

千足「9年くらい前に大仕事で彼女自身も死んだと思われていたそうだ」

柩「9年、ですか…ぼくはもうダチュラにいた頃ですから…先輩もすでにダチュラ所属のはず、ですね」

千足「走りも、お師匠さんから又聞きしただけだから詳細は知らないらしいが…」

柩「そうですか…」

千足「えっと、その、だ」

柩「どうしました?」

千足「まったく、なんであの人は…こんな事を私に…」

柩「何か、伝言を頼まれたんですね?」

千足「いくつかあるんだが…とりあえず、おまえを殺しに行くからそう伝えろと」

柩「あの娘は、前座扱いのつもりですか…まったく、えっと千足さんから見て本気でした?」

千足「…ああ、わざわざ柩を本気にさせるネタまで用意してきた」

柩「なんです?」

千足「正直、さっきまで寝込んでた人間にあまり見せたくはないんだが…」

柩「大丈夫ですから」

千足「これを、蛍光ペンで囲まれたところにある記事を見てほしい」

柩「………」

千足「…」

柩「……そう、ですか」

千足「その、だな」

柩「平、気、です」

千足(いや平気じゃないだろう)

柩「…最低な人間ですよ、ぼく」

千足「急にどうしたんだ」

柩「親の仇云々より先に、自分の名前が偽りじゃなかった事をうれしいって思うなんて…やっぱりぼくは人として壊れているんだと思います」

千足「…」

ギュッ

柩「え?」

千足「なんて言葉をかけていいか思いつかないんだ」

柩「…ずるいなぁ、下手に慰められるよりずっと効きますよこれ」

千足「無理はしなくていい」

柩「…ありがとうございます、少しだけ泣いていいですか?」

千足「うん」


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