過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」初美「その4なのですよー」【永水】
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11: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/09/12(金) 23:14:50.30 ID:AzgQZOoUo

依子「…京子さん」

京子「あ…ぅ…」

…くそ…分かってる…分かってるよ、コレ。
俺がこの場でこのロザリオを受取るしかないって依子さん絶対分かってる。
エルダーへの後押しをした俺がここで拒絶をすれば、一旦は鳴りを潜めた噂が再び勢いを取り戻す。
いや、下手をすれば、さっきの俺の演説も、依子さんに脅されたから…なんてものになるかもしれない。
それを俺が許容出来る訳がないって…それを分かってて、依子さんはこの状況を創りだしたんだろう。

京子「…そんなに私の事が欲しいんですか?」

依子「えぇ。さっきの演説を聞いて確信しましたわ」

依子「私の運命の相手は貴女だと。いえ…貴女であって欲しいと…そう思いましたの」

依子「…はしたないとお思いになるかもしれませんけれど…」

京子「…はしたない…なんて思いませんよ」

…そもそもこの状況は依子さんにとっても諸刃の剣だ。
殆ど断れないシチュエーションを創りだしたとは言え、断られる可能性は0じゃない。
その時に彼女が失うものを思えば、これは大きな賭けだ。
実際、さっき俺の名前を呼んだ彼女の声は弱々しいものだったし。
リスクを背負い、勇気を出して踏み込んできた彼女のことをはしたないなどと言えるはずがない。

依子「じゃ…じゃあ…」

ジィィィィ

京子「う…」

京子「(と言ったものの…だ)」

京子「(この状況は正直キツイ)」

京子「(なにせ、ここまで依子さんに踏み込んでしまった以上、この状況は詰んでいるも同然なんだから)」

京子「(んな事は俺にだって分かってる)」

京子「(だけど、ここでこのロザリオを受け取ってしまったら…これから先、どうなるか)」

京子「(今の混乱した俺にだって片手の指は収まらないほどのデメリットがある事が分かる)」

京子「(だから…何とかこれを受け取らず…かつ…依子さんの面子も潰さずに済むような答えを…)」

依子「…その」シュン

京子「…」

あー…もう。
その顔は卑怯だろ。
こんな状況で今にも泣きそうな顔されちゃさ…断るどころか時間稼ぎも出来ないじゃん…。



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