過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」初美「その4なのですよー」【永水】
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38: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/09/15(月) 22:32:40.00 ID:M6NKblbwo

依子「(…見て欲しいと…そんな風に思ってさえいますわ)」

依子「(我がエルダーにこんなにも大事にされている私を見て欲しいと)」

依子「(京子さんの期待に応える私を知ってほしいと)」

依子「(…こんな事、生徒会長になって一年間、注目を浴びて…一度もなかったはずなのに…)」

依子「(…でも、嫌じゃありませんわ)」

依子「(えぇ…私、そんな自分がまったく嫌じゃありませんの)」

事前に考えていたエルダーシスター就任の挨拶。
それを口元から放ちながらも、依子の頭は急速に回転していた。
それは勿論、歪な自己顕示欲を満たし、陶酔を貪る為ではない。
その自己顕示欲をどうすればもっと素晴らしいものに出来るか。
どうすれば、愛しいエルダーを自分のものに出来るかを彼女は演説と共に考えていた。

依子「(京子さんはお優しいお方です)」

依子「(決して困っている人を見捨てられませんわ)」

依子「(だけど…私は既にエルダーとなり、全校生徒からの支持を受ける身)」

依子「(正攻法で京子さんが見捨てられないくらいに『困る』のは困難です)」

依子「(…ですが、それは逆に言えば…正攻法じゃなければ良いのですわ)」

依子の脳裏に浮かぶのは捨て身に近い作戦だった。
エルダーになり、全校生徒の注目を浴びているという今の状況を最大限利用するそれは、きっと京子を雁字搦めにする事だろう。
恐らく一ヶ月前の依子であれば、そんな作戦を思いつきもしないほどなりふり構わなさ。
自分が目標に、夢にしていたエルダーすら利用しようとするそれを、依子は微笑みと共に受け入れた。

依子「(…本当に私は変えられてしまったのですわね)」

依子「(価値観も…何もかも、京子さんに染められてしまったのですわ)」

依子「(だけど…それでも)」

依子「(えぇ。それでも私は…京子さんと離れたくありませんの)」

依子「(私という個性を作り出す軸すら…京子さんの為に差し出して構いません)」

依子「(あの人の側にいられるなら…私は私でなくても良いのですわ)」

依子「(…だから…私は…)」





依子「…ここで皆さんに一つ重大なお話があります」










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