過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」初美「その4なのですよー」【永水】
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632: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:17:48.24 ID:kdpcyY3Po

凄い、と十曽湧はその光景を見て思った。
狙いの甘い攻撃は最低限の動きで避け、避けきれないものは手に持った枕で防ぐ。
そう口にするのは簡単だが、実際にやってのけるのは難しい。
けれど、京子はそれを目の前でやってのけた。
以下略



633: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:19:00.20 ID:kdpcyY3Po

湧「(圧力掛けるだけで良かって言われちょったけど……っ!)」

湧の役目は前線で相手方の指揮官であろうと目される石戸霞に圧力を掛ける事だ。
彼女の実力を知っている霞にとって、湧が前線に存在すると言うだけで強いプレッシャーを感じる。
以下略



634: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:19:48.20 ID:kdpcyY3Po

湧「…っ!」

掴んだ。
まるでそれが宙に浮いているだけの枕であるかのように無造作に。
以下略



635: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:20:35.29 ID:kdpcyY3Po

湧「(そんに…キョンキョン、慣れちょる…!)」

加えて、京子は中学時代、ハンドボールのゴールキーパーをやっていた経験がある。
枕などよりも軽い分、掴みにくいボールを日常的に放たれていたのだ。
以下略



636: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:21:03.01 ID:kdpcyY3Po

湧「(詰将棋!)」

京子の鉄壁とも言える防御を切り崩す道筋。
それは既に湧の中に出来上がっていた。
以下略



637: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:22:03.13 ID:kdpcyY3Po

石戸霞は十曽湧の強さを知っている。
彼女がどれだけ自分たちの中で飛び抜けている存在なのか、良く分かっているのだ。
けれど、そうやって知ってはいても、『理解』までは出来ていなかったのだろう。
少なくとも、こうして敵になった湧がどれだけ厄介なのかを霞は知らなかったのだから。
以下略



638: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:22:47.44 ID:kdpcyY3Po

霞「(…だから、ここで私達がやる事は…!)」

霞「援護よ!京子ちゃんを援護するの!」

以下略



639: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:23:45.12 ID:kdpcyY3Po

霞「(…でも、何時迄もそのままって訳じゃないのよ…っ!)」

霞の目を覚まさせたのは京子の捨て身の前進だった。
自分から捨て石になろうとする京子の背中に、霞は自分がやるべき事を思い出したのである。
以下略



640: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:24:59.94 ID:kdpcyY3Po

湧「(じゃっどん…っ!)」

相手の枕の数は分かっている。
さっき二個投げたのを抜いて12個。
以下略



641: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:26:00.71 ID:kdpcyY3Po

「…え?」

それが強がりだと判断した者は瞬間、信じられないものを見た。
京子によって空中に飛ばされ、霞の投擲に当たるしかなかったはずの湧の身体がさらに『跳ねた』のである。
以下略



642: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/12/10(水) 21:26:48.13 ID:kdpcyY3Po

京子「(なんて無茶苦茶な…!)」

そんな彼女とは違い、京子には一部始終を理解するだけの余裕があった。
それは誰よりも京子が彼女の身体能力の凄まじさを理解していたからだろう。
以下略



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