過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」初美「その4なのですよー」【永水】
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◆phFWXDIq6U
[sage saga]
2015/01/23(金) 00:53:10.72 ID:0atWxBSHo
霞「(……それでも…格好良いわよね)」
霞にとっては人生最後になるかもしれない団体戦とは言え、京子にとってはあくまでも練習試合でしかない。
京子の性格からして手を抜くとは思っていなかったが、さりとて自分の限界を打ち破ってくれると心の底から信じていられた訳でもなかった。
けれど、京子は霞の期待に応え、彼女が期待していた以上の成果を残してくれたのである。
その額に今にも脂汗を浮かべそうなほど焦燥しながら、それでも尚、前を向いて。
壁として立ちふさがる自身を乗り越えようと我武者羅に、全力で立ち向かっている。
その姿に『男らしさ』と言うものを強く感じた霞は、嬉しそうに頬を緩めた。
―― …言っておくが我の剣は流れを正常に戻すだけだ。
―― 汝がオカルトと呼ぶ力は防げるが、それも永続という訳にはいかない。
―― 汝が気を緩めれば、すぐにあの娘の能力も復活するぞ。
京子「(…あぁ。分かってる…)」
普段、彼女が浮かべる穏やかな笑みではなく、年頃の少女のような嬉しそうな笑顔。
しかし、それを真正面から見据える京子には胸をときめかせているような余裕はなかった。
こうして新しい段階に進んでみたものの、京子が得た力は容易く連発出来るようなものではない。
その上、卓上から消えた霧は未だ霞の身体の表面に燻っていた。
振るわれた剣に怯えるようにして霞の背中に隠れているが、その力は未だ健在である。
さっきのような恐ろしさはもうないが、気を抜けば再びその力が卓上を覆う事くらいは警告されずとも簡単に予想がついた。
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