3: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:06:54.44 ID:L+7u/Q1o0
こうしてドタバタの内に始まったシンクロテストだったが、意外とごく落ち着いた感じで進められ、そしてごく普通に終わった。リツコは納得したように一つうなずき、全員にテストの終わりを告げた。
「みんな、御苦労様。特にシンジ君。あなたが今回もナンバーワンよ。よくやっているわ」
言葉の内容とは裏腹に、リツコの口調はかなり事務的なものだった。これを言っておかないと初号機が暴走するかもしれないので、仕方なく言っているだけの事である。
前述した通り、初号機はシンジより高いシンクロ率を許さない。
前に一度だけカヲルがシンクロ率100%を出した事があったが、その時には初号機は暴走してシンジのシンクロ率を150%まで押し上げた。
そのすぐ後にアスカの乗る弐号機も何故か突然暴走してシンクロ率160%を記録し、ATフィールドを初号機に向かってぶん投げ、勝ち誇ったように咆哮したが、その四秒後、初号機のシンクロ率は400%を越え一撃で横の弐号機をぶち壊した。
その結果、シンジはエヴァに取り込まれ、サルベージを受ける事となった。
幸い、アスカには何一つ怪我はなかった。一万二千枚の特殊装甲とATフィールドのおかげだと言える。
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