5: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:09:55.81 ID:L+7u/Q1o0
さて、こうしていつも通りのシンクロテストが終わり、レイが着替えを終えて更衣室から出ると、廊下で待っていたのかすぐさまシンジが声をかけた。
「綾波。その……」
「……何?」
「えと……綾波ってさ。確か……一人暮らしだったよね?」
「ええ」
「うん……」
これは質問ではなく確認だった。そして、その後をシンジはなかなか続けようとしない。
「……碇君、何?」
しばらく経ってからレイが改めて尋ねた。その間、ずっと言いにくそうにしていたシンジだったが、更衣室からアスカとマリが出てきそうな雰囲気を感じ取ったのか、緊張した面持ちで口を開いた。
「あの……明日、綾波の家に遊びに行ってもいいかなって、そう思って……。それが聞きたくて……。だから……」
「……碇君が、私の家に?」
「うん……」
自信なさげに、小さくうなずくシンジ。
「嫌ならいいんだ。ちょっと聞いてみたかっただけだし……別に無理する必要もないから。だから、その……」
「いいわ。……来て」
「え?」
「来て……。そう言ったの」
「あ、あの、本当にいいの、綾波?」
「ええ」
そう言った後、レイは思い出したかの様に訂正した。
「来なさい、童貞野郎」
「はい!///」
シンジにとっての春が到来した。
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