60: ◆X/.huEhU1Q[sage saga]
2014/09/15(月) 21:16:56.72 ID:56Fhw+Qo0
しばし後。
「と言うか、短弓ならポーズの自由も利くのではなくて?」
加賀さんが、何かに気付いたように言い放ちます。
・・・そういう問題ではない気がしますが。
「そこの五航戦。弓を貸しなさい。」
「お、横暴だわ!」
しかし瑞鶴はふと冷静になると、
「でも翔鶴ねえの弓を触らせるわけにはいかないわね・・・。」
おや。
「使うならあたしのにしなさいよ。」
なんやかんや言って、武器を預ける程度には加賀さんを信頼しているようです。
あの二人も、難儀な性格ですよねえ。
などど、取り留めのない事を考えていると――
「こほん。大変お仲がよろしいようですが。」
凛とした声が、それまで黙って俯いていた翔鶴から上がります。
「お二人は後で説教です。壊した家財の分、きっちり反省して頂きますからね?」
「そんなあ・・・。」
「なぜ私まで・・・。」
・・・加賀さん?
私たちの部屋でここまでやって、なんでとは心外ですねえ。
この際、手痛いお灸でも――
「赤城さんもです!貴方なら止められるんですよ!ちゃんと止めてください!」
怒鳴られてしまいました。
・・・今夜のお夜食は、後輩の苦い苦い説教となりそうです。
――――――
――――
<おしまい>
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