95: ◆X/.huEhU1Q[sage saga]
2014/09/19(金) 07:16:38.52 ID:5kKeloxp0
あいつは、あたしの相談に期待どおりの受け答えをしてくれた。
答えがほしい相談をすれば、必ず答えてくれて。
ただ話したいだけの語りかけは、黙って聴いていてくれた。
そして、多くの時間が経った頃かな。
あたしはふと、こんなことを口にしたんだ。
「……なあ、司令官。」
「あんたはあたしを、受け入れてくれるのか?」
ここで、あいつは何かに気が付いた様子を見せる。
あたしはあいつに身体を寄せながら、上目遣いで続けた。
「今、あたしは誰かに必要とされたい。」
「……あんたなら、分かるだろ。」
あいつは答える。
「それはつまり……そういうこと、か?」
あたしはこくりと頷いた。
司令官はあからさまに戸惑ってたっけ。
今思えば、当然のことかもしれないな。
だけど、結局あいつは、あたしの意思を尊重してくれたらしかった。
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