過去ログ - 赤城「なまえのないかいぶつ」
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10: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/14(日) 22:13:34.53 ID:4ZFYR2uVO

そんな騒ぎのただ中で赤城はといえば、


「ん……ふむ……これはまた美味……」


一人マイペースに、黙々と、箸を動かし続けていた。
椀を置く。
茶を啜る。
また椀を持ち箸を躍らせる。
そんなことを数回繰り返すうちに、目の前の膳は綺麗に片付いていた。


「ふう。ご馳走様でした」


箸を揃えて手を合わせると、パンと鳴らして小さく一礼。
場が一瞬、シンと静まり返ってのち、毒気を抜かれたように瑞鶴が眉尻を下げた。


「赤城さんはホント、いつも通りねぇ」



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