過去ログ - 赤城「なまえのないかいぶつ」
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18: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/14(日) 22:28:44.93 ID:4ZFYR2uVO

加賀も同じことを思ったのだろう。
赤城にそう問いを投げた。
対する赤城はしばし顔を伏せていたが、意を決したように、


「提督、お聞きしたいことが」

「どうした」


上がった面は見たことのない色相で染まっていた。
恐怖、期待、苦渋、栄光、後悔、憤怒、絶望、そして希望。
すべてを綯い混ぜにしたその色は、間違いなく見るに堪えないものであるはずだ。

だがそれでも、赤城の凛とした美しさだけは揺るいではいなかった。
まぶしさとは違うものが男の網膜を突き刺す。
今度は反対に、男が目を逸らす番だった。


「次に行われる作戦が……あの」


目を逸らしたまま、男は赤城を手で制していた。



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