過去ログ - 赤城「なまえのないかいぶつ」
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43: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/15(月) 19:42:25.44 ID:sf6OOFz8O

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


夜。
夢を見た。


『いつかこの海が平和になったならば』


おとぎ話の夢だった。


『見せてあげたい風景がある。聞かせてあげたい音がある。会ってほしい人がいる』


幸せなおとぎ話が、滔々と愛する人の口から語られる。


『だから、私と――私と一緒に生きてくれ、赤城』


微笑みを返した。
これは夢だとわかっていたが、間違いなく幸福な夢だった。


『はい、提督、喜んで。あなたとならばきっと、あの運命の5分間も――』


抱きしめられた。
無上のぬくもりが全身を歓喜に震わせる。
とろけるような幸せに包まれながら、赤城の意識は深い深い水底へと沈んでいった。



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