過去ログ - 赤城「なまえのないかいぶつ」
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7: ◆F.lQmLP.5M[saga]
2014/09/14(日) 22:06:38.63 ID:4ZFYR2uVO

「もう。いけませんよそんなことでは。軍人たるもの腹が減ってはなんとやらです」

「武士は食わねどなんとやら、とも言うけれどね」


とはいえ赤城は知っている。
あくまで素っ気ない素振りの加賀が、実は自分に負けず劣らず食事の時間を楽しみにしていることを、赤城は知っている。
なにか言いたげな視線を無視して身支度を整えると、赤城は自室の扉に手をかけて、


「行きましょう、加賀さん」


笑いかける。


「……ええ」


首だけで振り向いた先には、暁光を背にした加賀の姿があった。
赤城はまぶしさに目を細めると、ドアノブを回して一歩、外へと踏み出した。



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