過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 由暉子「誰よりも、何よりも」
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◆fUP.t6E/JbsR
[saga]
2014/09/15(月) 03:59:23.33 ID:WfpGhUImO
貴子の涙。
ここにきて初めて京太郎は、これ程までに貴子に愛されていたのだということを、理解した。
「貴子さん……」
その涙を拭わないといけないと、京太郎は手を伸ばし――
「……ああ。わかったよ」
「っ!?」
――伸ばした腕の、手首を掴まれる。
あまりの痛みに、言葉にならない声が漏れた。
「本当に、お前は……危なっかしい、教え子だ」
もう片方の手で、胸倉を掴まれ、引き寄せられる。
抵抗することは、出来なかった。
「だから、よぉ」
「た、貴子、さ……」
「私が、ずぅっと」
力付くに押し付けられ、重なる唇。
獣が獲物に食らい付くように、乱暴なそれは。
「……見てやらなきゃなあ?」
「お前」が「私」の所有物だと、刻み込むようだった。
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